JR昼特きっぷを活用する
JR西日本には「昼間特割きっぷ」(通称:昼特)という回数券が販売されています.
昼特きっぷは普通乗車券に比べ大幅に料金が安いので,関西では非常に利用価値の高いきっぷです.
<注>:「昼得」ではなく「昼特」です.

昼間特割きっぷとは
- 平日は10:00から17:00まで,土日祝および12/30-1/03は終日利用可能です
- 平日は上記時間内に入場することが条件です.降車時刻に制限はありません
- 有効期限は発売日より3ヶ月です
- 利用エリア内の券売機で12枚綴りで購入することができます
- 特急(急行)列車の乗車券として利用することもできます(特急北近畿で大阪⇔宝塚を移動する場合など)
- 新幹線の乗車券としては利用できません
なお,昼特きっぷは「京都」「大阪」「北新地」「三ノ宮・元町」を発着とする区間の設定しかありません.例えば「京都⇔大阪」の昼特きっぷはありますが,「高槻⇔芦屋」のような区間の昼特きっぷは存在しません.この場合,「高槻⇔大阪」と「大阪⇔芦屋」の2枚の昼特きっぷを利用することになります.このとき高槻駅では「高槻⇔大阪」の切符を改札に通すことで入場し,芦屋駅では2枚のきっぷを同時投入して出場することが可能です.なお金券ショップでは昼特きっぷの複数セット販売も普通に行われています.ですので「高槻から芦屋までの昼特をください」とだけ言えば,特に何もしなくても「高槻⇔大阪」と「大阪⇔芦屋」の2枚の昼特きっぷが渡されます.
利用可能エリア
- JR京都線 京都駅―大阪駅
- JR神戸線 大阪駅―元町駅
- JR宝塚線 大阪駅―宝塚駅
- JR東西線 尼崎駅―北新地駅
昼特きっぷと普通運賃の比較
JR京都線,神戸線,宝塚線,(東西線)の昼特きっぷの価格(1回あたり)は次の通りです(小数点第1位繰上げ).
なお,表中の駅名をクリックすることで,その駅から各駅への「普通運賃」と「昼特」の料金比較ができます.
| 京都線 | 普通運賃 | 昼特 | 普通運賃 | 昼特 |
| 京都 | 京都 | 大阪 | 大阪 | |
| 西大路 | 120円 | − | 540円 | 306円 |
| 桂川 | 160円 | − | 540円 | 306円 |
| 向日町 | 170円 | − | 540円 | 306円 |
| 長岡京 | 210円 | 160円 | 540円 | 306円 |
| 山崎 | 210円 | − | 450円 | 272円 |
| 島本 | 290円 | − | 450円 | 272円 |
| 高槻 | 380円 | 216円 | 250円 | 197円 |
| 摂津富田 | 380円 | 242円 | 250円 | 197円 |
| 茨木 | 450円 | 272円 | 210円 | 167円 |
| 千里丘 | 540円 | 306円 | 210円 | 150円 |
| 岸辺 | 540円 | 306円 | 170円 | − |
| 吹田 | 540円 | 306円 | 170円 | − |
| 東淀川 | 540円 | 306円 | 160円 | 125円 |
| 新大阪 | 540円 | 306円 | 160円 | 125円 |
| 大阪 | 540円 | 306円 | − | − |
| 神戸線 | 普通運賃 | 昼特 | 普通運賃 | 普通運賃 | 昼特 |
| 大阪 | 大阪 | 三ノ宮 | 元町 | 三ノ宮・元町 | |
| 塚本 | 160円 | 125円 | 390円 | 390円 | 236円 |
| 尼崎 | 170円 | 125円 | 380円 | 380円 | 215円 |
| 立花 | 210円 | 141円 | 290円 | 380円 | 215円 |
| 甲子園口 | 210円 | 159円 | 290円 | 290円 | 159円 |
| 西宮 | 290円 | 159円 | 290円 | 290円 | 159円 |
| さくら夙川 | 290円 | 180円 | 210円 | 210円 | 159円 |
| 芦屋 | 290円 | 180円 | 210円 | 210円 | 141円 |
| 甲南山手 | 380円 | 215円 | 170円 | 210円 | 141円 |
| 摂津本山 | 380円 | 215円 | 170円 | 170円 | 125円 |
| 住吉 | 380円 | 232円 | 170円 | 170円 | 125円 |
| 六甲道 | 390円 | 236円 | 160円 | 160円 | 125円 |
| 灘 | 390円 | 236円 | 120円 | 160円 | 107円 |
| 三ノ宮 | 390円 | 236円 | − | 120円 | − |
| 元町 | 390円 | 236円 | 120円 | − | − |
| 宝塚線 | 普通運賃 | 昼特 |
| 大阪 | 大阪 | |
| 塚口 | 230円 | 150円 |
| 猪名寺 | 230円 | 150円 |
| 伊丹 | 230円 | 150円 |
| 北伊丹 | 320円 | 160円 |
| 川西池田 | 320円 | 173円 |
| 中山寺 | 320円 | − |
| 宝塚 | 320円 | 197円 |
昼特きっぷ利用上の注意点
- 尼崎以遠(立花・塚口方面)の各駅と大阪または北新地を設定区間とする昼間特割きっぷについては,きっぷの表示に関わらず大阪または北新地で乗り降りできます
- ただし,「大阪」を設定区間とするきっぷについては,北新地では乗り降りできますが「加島」「御幣島」「海老江」「新福島」では乗り降りできません
- 同様に,「北新地」を設定区間とするきっぷについては,大阪では乗り降りできますが,「塚本」では乗り降りできません
- 大阪・北新地周辺の路線図は下図を参考にして下さい
- 昼特きっぷは各設定区間の発着となる駅に限って発売されます.例えば京都駅で「大阪⇔三ノ宮」の昼特きっぷを買うことはできません
- 中山寺駅には昼特きっぷの設定はありませんが,中山寺駅にて「宝塚⇔大阪」の昼特きっぷを買うことができます

具体的な移動例
一例として京都⇔三ノ宮を移動する場合を考えてみます
京都⇔三ノ宮 普通乗車券:1050円
[京都⇔大阪(昼特)306円] + [大阪⇔三ノ宮(昼特)236円] = 542円
となり,昼特きっぷを利用した方が大幅に安く移動できます.
ただし普通乗車券は「京都⇔三ノ宮」で買うと1050円ですが,「京都⇔大阪,大阪⇔三ノ宮」で分割購入すると540円+390円=930円になります.
ちなみに,河原町⇔三宮を阪急で移動する場合,普通乗車料金は600円です.
※JRと阪急の詳しい料金比較はこちら
※「さんのみや」はJRの駅は「三ノ宮」,その他は「三宮」です(表記に注意)
昼特きっぷでの乗り越し
普通乗車券と昼特きっぷでは乗り越しの計算方法が異なります.
(昼特きっぷは回数券と同じ扱いなので,乗り越しの扱いも回数券に準じています)
ここでは普通乗車券と昼特きっぷの違いを大阪⇔京都を例にとって考えてみます.
上の表より,
大阪⇔島本の普通乗車券は 450円 です.
島本⇔京都の普通乗車券は 290円 です.
大阪⇔京都の普通乗車券は 540円 です.

大阪駅から450円の普通乗車券を買って京都で下車する場合は,
540−450=90円が必要になります.

一方,大阪駅から大阪⇔島本の昼特きっぷを使って京都で下車する場合は島本〜京都間の290円が必要になります.この理屈は定期券での乗り越しと同じです.
大阪⇔島本は昼特きっぷの場合272円なので普通乗車券よりも178円得ですが,京都までの乗り越し料金は普通乗車券よりも200円高いので,昼特きっぷを使うことで逆に22円損してしまうことになります.

このように昼特きっぷは特定の駅間を移動するときは大幅に安くなりますが,表示区間外への乗り越しには向いていないので注意が必要です.
もうひとつ例をあげてみます.
「京都⇔新大阪」と「京都⇔大阪」の昼特きっぷの料金は同じ306円ですが,京都⇔新大阪の昼特きっぷで京都⇔大阪を移動するには新大阪〜大阪間の160円を乗り越し精算する必要があります.

逆に,京都⇔大阪の昼特きっぷを京都⇔新大阪間で利用(途中下車)することは可能です.
このことから,昼特きっぷを買う際は同じ値段であればなるべく遠距離区間のものを買っておいたほうが賢いと言えます.
※ちなみに競合路線の阪急の回数券は「料金区間」指定なので昼特よりも自由度が高いです.
(参考:「JR vs 阪急」)
昼特きっぷの購入
昼特きっぷは12枚綴りで3ヶ月の有効期限があります.関西の金券ショップでは必ずと言ってよいほど昼特きっぷがバラ売りされているので,目的区間ごとに金券ショップで購入するのが最も手軽な入手方法です.
ただし,同じ区間を3ヶ月以内に6回以上往復するなら,券売機で購入した方が得です.なぜなら金券ショップで売られている昼特きっぷは,券売機での購入金額÷12よりも10〜20円程度高く売られているからです.
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