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ニコンF3は今でもメーカー修理可能!



F3を始め一部機種は今でもメーカー修理可能!


ニコンといえば伝統のFマウントに代表されるように,昔のカメラ・レンズに優しいメーカーです.最新のデジタル一眼レフに昔のレンズを取り付けることもできますし,逆に昔のフィルムカメラに最新のレンズを取り付けることも可能です.

しかしさすがのニコンもデジタル化という時代の流れには逆らえず,現在ではフィルム一眼レフにはF6FM10の二機種しかありません.


▼現行のニコンフィルムカメラ
  • ニコンフィルム一眼レフのフラッグシップ機
  • 伝統のF一桁シリーズの最新モデル
  • 視野率100%
  • シンプルなMF一眼レフカメラ
  • AEなし(マニュアル専用)
  • 連写機能なし(巻き上げレバー)

しかし今でもF3などのMF専用機を愛用している方も多いと思います.F3については残念ながら2000年に製造中止になっています.それに伴い修理も不可能になった・・・かというと実はそうではありません.ニコンのフィルムカメラの一部機種については公式に修理対応期間の延長がアナウンスされています.


これによるとF3以外にも,F5,NewFM2,FM3A,S3復刻版,SP復刻版および専用レンズ(3.5cm f/1.8,50mm f/1.4),ニコノスVおよびニコノス専用レンズ(20mm f/2.8,28mm f/3.5,35mm f/2.5,80mm f/4)が修理対応期間の延長対象となっています(ただし,補修用性能部品の在庫が払底した場合は修理不可になる場合があります).


ちなみにこれらのカメラをオーバーホール(OH)に出すとどれくらいの費用がかかるかも見積もることができます.


これによるとオーバーホール料金は次のようになります(下の表は標準的な金額です.修理箇所によっては料金が異なる場合があります).

機種OH料金
F3工料:18,700円
部品代:13,800円
合計:32,500円
F5工料:18,700円
部品代:13,800円
合計:32,500円
NewFM2工料:11,200円
部品代:7,500円
合計:18,700円
FM3A工料:12,800円
部品代:7,500円
合計:20,300円

ちなみにニコンのカメラの修理部品保有製品一覧はこちら(修理:修理部品保有製品一覧表|ニコン)から確認できます.


今でもF3やF5をお使いの方は,部品がなくなってしまう前に一度オーバーホールに出されることも検討してみてはいかがでしょうか?



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