J-WESTカード/エクスプレスカードを活用する
このページは2014年4月からの料金改定に対応しています.
東海道新幹線の料金はなかなか割引きになるスキがないのが特徴(?)ですが,それでもわずかながら安く移動できる手段があります.
そのひとつは「ぷらっとこだま」を利用することです.これだと新大阪⇔東京を10,300円で移動できますが,利用できる列車が「こだま号」に限られるため,移動に4時間もかかってしまいます.
のぞみを利用できてしかも安く移動できる方法はないのか・・・??
その答えのひとつがJ-WESTカード/エクスプレスカードを利用することです.
J-WESTカード/エクスプレスカードの特徴
J-WESTカードはJR西日本が,エクスプレスカードはJR東海が発行するクレジットカードです.J-WESTカード/エクスプレスカードを持つと,「エクスプレス予約」が利用できます.エクスプレス予約の場合,年間を通じていつでも新幹線の料金が安くなります.
通常の新幹線の料金
東京⇔大阪の新幹線の通常料金は次の通りです.
・自由席(のぞみ・ひかり・こだま)
13,620円 (乗車券8,750円+自由席特急券4,870円)
・指定席(ひかり・こだま)
14,140円 (乗車券8,750円+指定席特急券5,390円) ※通常期の料金
・指定席(のぞみ)
14,450円 (乗車券8,750円+指定席特急券5,700円)
エクスプレス予約の場合は次のような料金となります.
●指定席(のぞみ・ひかり・こだま)
13,570円 (乗車券8,750円+e特急券4,820円)
●指定席(のぞみ・ひかり・こだま)
13,370円 (EX-IC料金)
(エクスプレス予約の料金詳細はこちら)
エクスプレス予約はパソコンや携帯電話から座席指定で予約することができ,しかも発車6分前までなら予約の変更が何度でも無料で可能です.(通常の予約変更は1回限り無料です)
※EX-ICとは,「EX-ICカード」を新幹線改札機にタッチするだけでスピーディに新幹線に乗車できるチケットレスサービスです. →EX-ICカードの利用イメージはこちら
ただし,EX-ICの料金は新幹線のみに適用されるので,在来線を乗り継ぐ場合は新たに別料金が発生します.そのため「乗車券+e特急券」の組み合わせの方が安くなる場合もあります.具体的な料金例はこちら
エクスプレス予約には他にも3日前までの予約で新幹線を安く利用できる「IC早特」というサービスがあります.
IC早特にはA,Bの2タイプがあります.
●IC早特(タイプA)
- 東京・品川・新横浜⇔西明石以西が終日安くなる
- 詳しい料金表はこちら
●IC早特(タイプB)
- 東京・品川・新横浜⇔名古屋・京都・新大阪・新神戸の区間が安くなる
- 朝6時台の「のぞみ」と終日の「ひかり」で利用可能
- 東京⇔新大阪だと12,340円に.詳しい料金はこちら
※IC早特は新幹線区間のみ有効です.在来線に乗り継ぐには別途料金が必要です.また,予約列車以外は自由席であっても利用することはできません.
利用上の注意
さて,エクスプレス予約はJ-WESTカードとエクスプレスカードのどちらでも利用可能ですが年会費が1,080円/年かかります.年に一度でも東京⇔大阪をのぞみ指定席で往復することがあるのであれば元はとれますが,新幹線は自由席しか利用しない!という方はIC早特を利用しない限り元をとるのは難しいかもしれないのでその点は注意が必要です.ちなみにJR西日本には年会費無料の「J-WESTカード(ベーシック)」というタイプもありますが,こちらはエクスプレス予約を利用することができません.
J-WESTカード/エクスプレスカードの違い
J-WESTカードとエクスプレスカードの違いですが,エクスプレスカードはエクスプレス予約に特化したようなカードで,他にはJR東海ツアーズの料金優遇などのサービスはあるもののいまいちパッとしません.
その点J-WESTカードにはエクスプレス予約の在来線版のような「e5489plus」があったり,J-WESTポイントサービスがあったりと,エクスプレスカードに比べると内容が充実しています.特にJR西日本エリアにお住まいであればJ-WESTカードの方が断然便利でしょう.